ねこまっしぐら!



「めいぷるのかたすみ」 第2話。


お待たせしましたというか待っていた方がいらっしゃるかどうかもあいまいですが、なんとか書き上げることができました。
リアルの事情があり、それでいて今回の話をまるっきり書き換えた事もあって遅くなってしまい申し訳ないです。



では、第二話どうぞー。



もういくばくかで人々がその日の最後の食事の準備にそれぞれとりかかろうとするこの時間、クレリックのキィは悩んでいた。キィは悩むと答えを出すのに時間がかかる場合が多い。
だから、今も15分ほど悩んでいた。

リスへ行く道の途中、しかももうそろそろ着きそうなのだが、雨の降る気配がある。この雲のかかり方からすると、小雨ではすみそうもない。雨粒が落ちるまでは時間の問題だろう。

このままリスまで全力で駆け抜けるか、またはこの辺りで一旦キャンプを張るか。
雨に濡れたくはないが、リスに着くまでに時間をかけたくない。
草木に囲まれて寝るのもいい。しかしベッドがそろそろ恋しい。モンスターも厄介だ。
良く言えば慎重、悪く言えば優柔不断である。

そんな風に悩んで15分。
この間にさっさとリスまで行けば雨に濡れなくて済む(少なくとも被害は最小限)かも知れないのだが、その事実に本人はまったく気がついていない。

そろそろ答えを出せそうなその時、リスから、厚い雲のせいで薄暗かった風景を一瞬照らすほどの稲光のような光と、少し遅れて土砂崩れのような音が届いてきた。思わずリスのほうを向く。

「…?何でしょう。」

確かリスには錬金術師(自称)がいる。
彼女は様々なモノを生み出すことにチャレンジしていて(彼女いわく、「チャレンジすることに意義がある」とか)、こういった光や音はリスで日常茶飯事だろう。キィ自身もひどい目に合わされたことは一回や二回ではない。
先ほどの光や音はそういう発明の過程で生じた失敗(彼女いわく、「成功へのカウントダウン」だとか)によるものだと思うことにした。

それよりもキィの注意が向けられたのは今の現状をどうするか、である。
色々考えた結果、コインを取り出す。その片面は非常に貴重な樹木、「メイプル」の葉をかたどった模様があり(金額を表す数字も入っている)、その裏には「メイプルきのこ」のマークが入っている。ちなみに葉の模様があるほうが表ということになっている。

「迷ったときはこれですね…。」

コインを指ではじく。

e0008022_1351595.jpg





















空中で回転しながら上昇し、勢いを失って落ちてくるそれを左手の甲で受け止め、右手で抑える。

それは一瞬の間。

右手をそっとどける。
手の甲の上に乗っているモノの状態を確認すると、キィはそれを静かにしまい、歩き出す。


日常での何気ない選択が、人生を大きく変える転換点となることがある。まさに今がそれであった。



雨が降り出してきた。それは次第に強さを増していく。



20分後、キィはようやくリスにたどり着いた。
息が上がっている。最初は歩こうと思っていたのだが、雨が降ってきたため短距離瞬間移動魔法「テレポ」を駆使しつつ全力で走ったので仕方ない。体力も精神力もかなり消費した。
その上ずぶ濡れとくればとても参る。

そんな濡れねずみになりさっきの選択を間違えた気がする満身創痍なキィの目に、あわただしいリス住人の姿が映る。
この雨だというのにわざわざ傘をさしてどこかへ行く人々。方向としては港のほうだろうか。
好奇心でついていく。向かう先はやはり港のようである。
と。途中で知っている顔を見かけた。

錬金術師(自称)ジェーンだ。なにやら怪しさ抜群の薬(に見えなくもない)を両手でいくつか持ってあわただしそうにしている。
話し掛けようとしたら向こうもこちらに気づいた。

「あら、キィちゃんじゃない?ひさしぶりー」
陽気に声をかけてくる。話をしようと建物の影に入り、キィに手招きする。呼ばれた通り近づく。

「ええ、お久しぶりです。ちゃん付けで呼ぶのはやめてほしいのですが…。それより、何かあったのですか?」

「えー?ちゃんの方が可愛くていいのに。…ああ、この騒ぎね。さっき爆発したみたいな音聞こえなかった?あれね、メイプルアイランドからこっちに来る船をクリムゾンバルログらしきモンスターが襲撃した時のものなんだって。船は粉みじん、乗客は海に投げ出されたみたい。こちら側に流れてくる人をなるべく助け上げようとはしてるんだけど、波が高くってなかなかうまくいかないみたい。町の人は半分以上が野次馬ね。」
視線を落とす。

「クリムゾンバルログが…!?あの音はそうだったんですか…。ジェーンさんの失敗の音だとばかり。それで、乗客の方々は無事なのでしょうか…」

「失礼ねー。私は今まで『失敗』したことなくってよ?…乗客の方は…うーん…残念だけど、助け上げたほとんどの人がロスト(死亡)しているわ。ただ」
言葉を切る。

「ただ…?」

「女の子が一人、助かっているの。でも、すごく危ない状態のよう。だからこうして私特製の回復薬を持っていくところだったのよ。」
すごい色(とても言い表せない)の薬(らしきもの)を自慢気に前に出す。その女の子のとどめの一撃に十分なりそうである。

「ヒ、ヒールを試さないんですか?」
半身、後ろに引きながら質問する。

「そうそう、今この町にいるヒールを使える数人に頼んでみたんだけど、普通のヒールじゃどうにもならないみたい。レベルが高いヒールじゃないと駄目のようね。」

「では、僕が行きます。」

「そっか、キィちゃんもクレリックだったっけ。でも半端なヒールじゃ駄目なのよ?」

「わかっています。僕も十分経験を積んだつもりですから。」
ジェーンの目を力強く見る。

「そうね、キィちゃんは駄目とか言われても頑張るのよねー。そういうところ、好きよ。」
ウインクまじりの笑顔を向ける。

「…」
うつむくキィ。


キィはジェーンに病院まで案内される。
その一室に少女はいた。ベッドにあお向けで布団をかけて寝かされている。顔が青ざめ、生気がない。
このままでは本当に命を失ってしまうだろう。

「この子よ。キィちゃんお願いね。もし駄目だったら私の薬を飲ませてみるわ。それで大丈夫だとは思うけど、とりあえずヒールからやってみて。」

「や、やってみます。」
自分のヒールでも駄目だったら、おそらくこの少女はジェーンの薬によって大変なことになるであろう。それは何としても避けたい。心からそう思うキィである。

―キィは、赤丸が印象的な扇子を目の前に掲げながら、息を深く吸い込み、眼を閉じる。
「神よ。全ての生きとし生けるものを創造し、導き励ます父であり母である神よ。私にその大いなる力の片鱗をお与えください!ヒール!」
キィを中心として、淡い緑のカーテンが広がる。

少女の顔からは先ほどの青ざめた生気のない感じが取り払われた。効果があったようだ。

「これで大丈夫そうです。あとはこの子の精神力にかかっています。」
キィは内心ホッとした。自分のヒールに自信がなかったわけではないが。

「きゃーすご~いキィちゃん!かっこいいわっ!…ご褒美ほしい?」
ジェーンの「ご褒美」が何であるかは察しがつく。この言葉にだまされた男は数多いだろう。

「…今はこの子の様子を見守りましょう。」
話をそらそうとするキィである。とりあえずは正論なのでジェーンはそれ以上何も言えなかった。



日もすっかり落ちて、星が空を埋め尽くす時間になっている。
あまりにも少女が目を覚まさないので、自作の薬(かもしれないもの)を飲ませようとするジェーンをキィが頑張って止める、ということが繰り返し行なわれていた。
あまりのジェーンの勢いにキィがそろそろ押されて負けそうになった…
その時。


少女の目が、開いた。


―――――――――――――――――――――――――――――――


駄文ゴメンナサイゴメンナサイ。。。(先に謝った。先手必勝。

少しだらだらした展開ですかねー。
もうちょみっと早くしたほうがいいのかしら。

もし感想をいただけるなら嬉しいですとか言ってみたり…ほんと調子こいてゴメンナサイゴメンナサイ

ではまた。次回もちゃんと書きます。
ああ石を投げないで。

読んでいただいた方に感謝っ!
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by nekoishi | 2005-11-14 15:44 | めいぽしょうせつ | Comments(10)
Commented by 乾燥焼酎 at 2005-11-21 00:21 x
辞書を片手に持たないと読めないアレですコンニチワ


ほぇ~

ほぇ~

ほぇ~

なんとも次回が楽しみな内容ですなぁ^^
めいぽの世界ってすんごいひかれるなぁ~
また楽しみが増えましたわ♪(こんなんあったんだ~)
Commented by ぷぷあ at 2005-11-21 02:09 x
うにゃー。よかったですー。前回より更にいいです。
状況描写がちゃんとしてるのもいいし、あとコイントスのくだりが特に好きです。
ダラダラなんかしてないと思いますよーいいペースかと。
あぁ、またまた次回が楽しみです ドキドキ。

しかしその文才、奪い取りたい・・・。
Commented by z-of-tragedy at 2005-11-21 14:44
こんにちは~
私は小説好きなのでこういうのも、もちろん好きです。
大変面白くてよかったですよ~
Commented by nekoishi at 2005-11-21 20:21
こんなしょうもない小説に感想ありがとですー
感激です。

>お師焼酎様
す…すいません。なるべく難しい字はひらがなにしたり使わないように心がけているのですが…。どうしても使うこともあるのでー

感想ありがとうございます♪
次回が楽しみとそこまでおっしゃっていただいてうれしさ爆発ですわー
メイプルの世界ってなんか好きなんですよね…。いろいろと想像が膨らみます。
僕は絵を描いたりはできなくて、何ができる・・・とすればこのぐらいなので、しょぼしょぼながらもがんばっていきたいです。

感想コメントありがとでしたっ!
Commented by nekoishi at 2005-11-21 20:30
>ぷぷあさん
よかったですかねー。個人的にはまだまだなのです。読み返したら穴がいくつもありますし…。
でも、あこがれさんに褒めていただいて嬉しいです♪ありがとですっ!
書き続けていけば人並みになれると思うので頑張りますよぅ。

コイントスのシーンはどうしても入れたくて、表現も頑張って考えてました。実は第2話はベータ版があったのですが、それだとこのシーンを入れるのはまず無理があったので書き直しちゃいました。

しょんぼりな小説ながらも楽しみにしてくださってありがとうございますー

僕より文章力あると思う方に奪われたら困っちゃいますよ…

感想コメントありがとーでした~

>zさん
お褒めの言葉大変嬉しく思います。
まぁ…これからも何とか書き続けていこうと思うので、読んでいっていただけると幸いです。
頑張りますっ!

感想コメントありりでしたー
Commented by あかり at 2005-11-22 08:25 x
うふうふ♪おつかれさまでした。
ペースだらだらぢゃないですよー。状況設定もちゃんとしてますし☆
最初のほうはいろんなとこに伏線ありそうだから3回ぐらい読みなおしちゃったw(とプレッシャーかけてみるww
ジェーンのキャラね。あたしが思っても見ない感じでした。
たしかにたしかに言われて見てみればお調子者っぽそうな気も・・・
キャラの画像から想像膨らませるのって楽しそうですね。
でわ、続き楽しみにしておりまーす
Commented by 泡盛禁止令焼酎 at 2005-11-22 16:53 x
わさび柿の種が好きですアレですコンニチワ

あ、辞書っていうのは日ごろですよ~;;
小説で読めなかった文字はない!(…と言ってますがどうしましょ?この子)

とまぁ読めてますよ~^^あやまらないでねっ♪
Commented by x彩花xもといネk(ry at 2005-11-22 20:45 x
おぉ~やはりいい作品ですねー。。。
リスのジェーンや日の丸扇子、ヒールの表現など、めいぽを知らない人でも想像できるような表現力にウットリですよ。全く。
↑にあげたように、細かい表現や気配りでとてもわかりやすくなおかつ面白いです^^
では、日本に北方領土が帰ってくるまででも待っていますので、続き頑張って下さい^^
Commented by nekoishi at 2005-11-22 22:32
うあー、感想ありりですっ。大感激ですよぅ♪

>アカリ姐さん
ねぎらいのお言葉、ありがとですっ!
このぐらいのペースでよいですかねー。まぁ…長く書きたいのでゆっくりペースでいこうと思ってました。これでだいじょぶならよかったです。
状況はもう、色々と想像力を働かせつつ矛盾のないように気を使ってます。
伏線ですかー。これはないとアレですよねー。うん。

ジェーンは見た感じで性格を決めました。錬金術師(自称)という立場上、めいぽの職にないことをできるキャラなのであとあと重宝しそうです。

「この子はこんな性格じゃない!」なんて言われたら困っちゃいますけど…、猫石ワールドということで…。

今は書くのが面白くてしょうがないです。次回もなるべく早く書き上げるようにしたいですわー。
楽しみにしていただけるのは書いた側にとってはこれ以上無いほど嬉しいことなので、このお言葉を励みにがんばりますっ!

感想コメント、ありがとうでした♪
Commented by nekoishi at 2005-11-22 22:43
>お師焼酎様
あらら、勘違いお恥ずかしい。すいませんです…
小説で読めなかった文字はない・・・。なんてかっこいいんだお師匠様!
これからもよろしくですー。

補足コメントありがとでした~

>彩花さん
いやもうそうおっしゃっていただけるだけで本当に光栄です。
実は「めいぽをあまり知らない人でもなんとか読めるような」作品を目指してます。ディープに書いてもいいのですが、僕はその方向でいこうと思ってますー。もう少し表現の幅がほしいんですけどねっ!頑張りますすいません。
再来週のジャンプが出るまでには絶対書いてますので楽しみにしててくださーい。

感想コメントありがとですー!♪



みなさま本当に感想ありがとうございます。次につながる力になります。
しょんぼりな小説ですが、これからもお付き合いいただけると幸いです。

コメントは遠慮なさってる方も、読んでいただけているだけで嬉しいですっ!♪

これからもよろしくお願いしますー
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扇風機の前ならその姿でも仕方ない

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ちなみにリンクフリーです。
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あんずの住人でした。ちなみに杏食べたことないです。
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