ねこまっしぐら!



もうひとつの…お題No.15「回復アイテム」

あきらめません。
そう、あきらめませんよ。僕は。


さて、話は変わりますが、昨日のとがわとがめ氏出題・アイテム15のお題「No.15・回復アイテム」なんですけど、もう一つオチがありまして。
特に面白くもないんですが、話をしたら「それも書いてほしい」とのことだったので助言もあって完成しました。

当初はこの話の流れだったんですけどね。
最初だけは昨日のやつと同じです。

では、どうぞ。





――――――――――――――――――――――――――――

 とある天気のいい日の昼下がり、ジェーンの家でラピスはくつろいでいた。テーブルの席に座り、情報誌「ビクトリアウォーカー」を読みながらオレンジジュースを飲んでいる。今日は暑いので、冷えたオレンジジュースが喉に心地いい。ジェーンはといえば、ラピスの真正面に座ってなにやら黙々と機械をいじる細かい作業をしている。
 ラピスは情報誌の今回の特集コーナーである「今キメるならこの回復アイテム!ショップの店員に聞いたオススメベスト5」に目を通す。記事に相槌を打ちつつしばらく熟読していると、とある回復アイテムに気がついた。

 「ジェーンさん、青い薬って飲むものですよ…ね。マナエリクサーも。」
 ラピスは情報誌からジェーンに視線を移す。

 「そうね…。なにかあったの?」
 ジェーンは作業の手を止め、ラピスに目をやる。

 「いや、この特集コーナーの1位が『小豆かき氷』なんですけど、これ、実物ちゃんと見たことないんですよね…。どのぐらいの大きさでどうやって使うんですか?」

 少し間があって、ジェーンは答えた。
 「ああ、あれね…。小豆かき氷は…すぐ食べないと効果が発揮されないのよ。そうね、およそ10秒以内かしら。」

 「へぇ…結構大変だ…。大きかったらもっと大変ですね。」

 「実物と同じ大きさのかき氷、作ってあげようか?」

 「あー、今日暑いですし、いいですねー。お願いします。」

 「じゃあちょっと待っててね。氷かき機持ってくるから。」
 ジェーンは工房に向かった。


 しばらくすると、ジェーンがそれらしいものを手に戻ってきた。机の上にごとん、と置く。空色のそれはかわいらしい雰囲気で、これでかき氷を作ると小さい子供などが喜びそうだ。

 「はい、これよー。名付けて『エンドレス君5号』!4号機までは試作だったのよ。これで完成ね。」

 「だめだったんですか?前までの。」

 「うーん…4号なんか焼きそばが出てきたりしたから…。」

 「や、焼きそば、ですか…」

 「まぁ、色々いじって5号で完成したのよ。じゃあ作るわね。」

 ジェーンはそれに氷を入れ、スイッチをONにした。
 がががが、と音がする。多少大きめの受け皿に、白く、細かくふわりとした氷の粒が積み重なっていく。
 氷がある程度積み重なると、ジェーンはそれにあずきを甘く煮込んだものと糖蜜をかける。仕上げにスプーンをさす。

 「はい、完成ね!」
 ジェーンがラピスにかき氷を差し出す。

 「うわぁ、ジェーンさんありがとうございますっ。いっただっきまーす!」

 「ちょっと待ったぁ!」
 かき氷にスプーンをさそうとするラピスを制するジェーン。
 「ただ食べるだけじゃ、だめよ。冒険者なんだから、ちゃんと10秒以内に食べなくちゃね。」

 「う…この量を、ですか。」
 とてもではないがラピスではこれを10秒以内にたいらげるのは難しそうだ。ラピスは多少考えた。これから先、冒険を進めるにしたがって小豆かき氷を食べることはあるだろうし、その時のために今練習しておいてもいいかもしれない。
 「わかりました。ジェーンさん、時間計ってください。」

 「わかったわー。じゃあ、がんばってね~」

 ジェーンの合図とともに勢いよくかき氷をほおばるラピス。
 かき氷などの氷菓を急いで食べたらどうなるか。大抵の人間と同じ反応が、ラピスにもあった。後頭部を押さえて机の上に突っ伏す。

 「あらら…これはちょっとラピスちゃんには難しかったかしら。小豆かき氷は向いてないのかもしれないわねー」

 「…も、もう一回お願いしますっ」
 涙目のラピス。

 「わかったわ。じゃあもう一回ね♪」

 
 回数を重ねても、ラピスには10秒以内でそれを完食することは出来なかった。
 そろそろ体に悪いということをジェーンはラピスに言い聞かせ、その場は収束した。

 みなが寝静まる深い夜。ジェーンは目が覚め、水でも飲みに行こうと台所まで足を運んだ。
 と、何かの音が聞こえてくる。これは、昼に聞いた音。
 まさかと思い台所をこっそり覗くとラピスがかき氷を食べていた。

 「10秒ぎりぎり…。冒険者でこんなんじゃだめだわ。もっと早く、早く!がんばらなくっちゃ…」
 ラピスのこの台詞には執念めいたものが感じられる。

 (う、「10秒以内」もあの「大きさ」も冗談だったのに…どうしましょ…)
 ラピスのがんばりようにジェーンはその事実を打ち明けることが結局出来なかった。

 ―小鳥のさえずりが朝を知らせる。
 目を覚ましたキィが朝食でも作ろうと台所へ入ると、机で寝ているラピスがいた。ラピスのそばにある皿には水が溜まっている。その奥には空色の機械が置いてあった。

 「ど、どうしましたラピスさん!?大丈夫ですか?」
 驚きつつ、ラピスを軽く揺さぶって起こすキィ。ラピスが目を覚ます。

 「…あ、おはようございます。」

 「どうしたんです、これ?」
 キィのこの質問に事の顛末を詳しく話して答えるラピス。

 「…あの、頑張っていたところこのようなことを話すのは気の毒ですが…。『10秒以内』も『大きさ』も間違ってます。もっと携帯用の小豆かき氷は小さいですし。それにしても元凶はジェーンさんですか…。」
 腕を組んで思考を巡らすキィ。

 「あら、二人とももう起きてたのね。おっはよー!」
 間の悪いことにジェーンが起きてきた。


 ―その日のジェーンの食事は3食とも小豆かき氷で、しかも「10秒以内に食べないとやり直し」というものだった。


 後日、特訓(?)のおかげか「第24回かき氷早食い選手権大会・リス杯」にてラピスが見事初優勝を遂げるのだが、それはまた別の話…。

――――――――――――――――――――――――――――

まぁ、こんな感じでした。昨日のとどっちがいいかなぁ。いや別に両方気に入ってますけどねー。
駄作っぽいのは重々承知ですけど。
小豆かき氷がいまいちイメージわかないのでそこらへんは自分の想像に任せました…

読んでくださった方、本当にありがとでした~♪
めいぽしてないからこういうのでごまかしたというのは秘密。


ではまた次回っ!
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by nekoishi | 2006-01-13 17:13 | とがめ氏のお題に回答 | Comments(10)
Commented by バロール at 2006-01-13 19:19 x
うわ~
両方ともいいなぁ・・・・
どっちも好きだ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
僕に片方を選ぶなんてことはできない・・・・

こんな案がぽんぽん出てくる猫さんを尊敬!!!
Commented at 2006-01-13 20:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by texisumi at 2006-01-14 19:33
なぁ~w
いいですねぇ~。
親をだまして、冒険に出ようと試みたジェーンの悪ガキっぽさが存分に描かれてますね~。
教訓:ついた嘘の訂正はお早めに!(ぁ
それよりも、ラピスsの執念深さとあれだけ食べてもおなかを壊さなかったことに驚きですw
大食い選手権に出てもタイマンはれるのでh○-_-)=○)゚o゚)☆
そういえば思いましたが、メイポ内のキャラはどうやって回復アイテム持ち歩いてるんでしょうかね・・・
まさか4次元ポケッt ( °▽°)=◯)`ν°)・;'.、

次回も楽しみにしてます~
ではでは^^
Commented by nekoishi at 2006-01-15 13:15
コメントありり~ですっ!

♪魔王様
うーん…両方ともいいですか?
まぁ…素直に喜びます。ありがとですっ

というか…尊敬されるほどのものではないです…
もっと別の方を…。

魔王様が書いたのも読んでみたいものです。ぜひ。

コメントありがとでした♪
Commented by nekoishi at 2006-01-15 13:31
♪内緒の方(恐怖の大王様
び…びっくりしたんですけど。
とりあえず、はじめまして。
そうそう、読んでいただいてるようですね…。しかも最初は僕が書いたと分からなかったとか。
なんだか褒められてる…?ありがとうございますー
いろんな意味でってのが引っかかりますけど…

アレ、美味しかったですか?
というか数人分だったと思うんですけど…。驚きです。
まぁ食べたいと言っているというのをよく聞いていたので喜んでもらえて良かったです。

お菓子美味しかったですよ。本当にありがとうございました~
全部一人でいただきました。誰にも内緒で。
気を遣っていただいて恐縮ですが、嬉しかったです。

後ろ回し蹴りとかそういうプレイは違う方でしてもらえると僕にとっては嬉しいんですけど。そうもいきませんかごめんなさい。まぁ一種の友好的表現だと思って耐えます。つよいこですからっ

では…次があれば。
見るだけでもいいですのでまた来てくださいね。

コメントに来ていただいて、本当にありがとうございました♪
Commented by nekoishi at 2006-01-15 13:43
♪texisuさん
いいですかねー。お褒めのお言葉さんきうです。

ジェーンはそういう性格という設定ですからなかなか貴重です。一緒に冒険の旅に出してやりたかった…
お調子者ですからね…。

ラピスは結構頑丈です。おなかこわしません。
加えて意地っ張りなとこもあったりします。
この調子で家族の捜索は中断して、小説のタイトルも「めいぷるのかたすみ」から「ラピスの食べある記~最高の美食をあなたに~」へ変更することにしました。もちろん嘘です。

青い薬などは親指ほどもないくらいの小瓶、だと思っています。かき氷などもすごい小さいケースに入ってると思いますけど…
チキンとかは…これもかなり小さいのでしょう。笑

装備品が問題ですが、きっとそこは不思議パワーでなんとかなってます。

小説の設定ではそのことはそれなりに考えていますけどね。

コメントありがとでした~♪
Commented by シュウレイ at 2006-01-16 08:49 x
こっちのオチもなかなか・・・
でも10秒以内とは・・・
頭がキーーーンっとなっちゃいそう^^;
武器庫にかき氷1000もっていく私はどうなるのかしら・・・心配だわ;;
チキンは・・・骨の残骸が残らないので不思議ですb
Commented by ぷぷあ at 2006-01-16 19:30 x
どっちのオチもおもしろい!ジェーンらしさ炸裂です。
すごいねーすごいねーこんな発想。
アタマ開けて発想が生まれてくるくるところを見てみたいっ。
なんかこういうのあると、キャラの特徴がつかみ易いというか、親近感が沸きますよね。
キィおかーさんみたい・・・(-∇-)ボソッ
本編ももちろんだけど、他のお題もとっても楽しみ♪
Commented by nekoishi at 2006-01-16 21:29
どもどもー。番外編のほうが受けがいい気が…。

♪シュウレイさん
10秒以内に食べなかったら…
それを信じたラピスの頭はどれだけキーンとしたか…。大変です。
武器庫ってそんなにかき氷もって行くものなんですねぇ。
まぁ…100円くらいのカップアイスのより小さめの容器に入ってるので、きっと頭がキーンとすることは…どうでしょう。笑
気をつけてくださいねっ!
チキンは…謎ですね…。きっと不思議パワーが以下略

コメントありがとうございました♪
Commented by nekoishi at 2006-01-16 21:39
♪ぷぷあさん
面白いって言ってくださってありがとうです。直接的に「面白い」ってなかなか言われないので、すごく嬉しいです。ありがとうございますー
ジェーンはなんだかんだでかなりノリノリで書いてますね…僕。お気に入りだったりしますから。

ありきたりっぽいですけど、なんだか褒めてもらっているのでこれも嬉しいです。サンクスですー

こういうのもあると…なんというか、箸休めみたいな感じで面白いですかね。僕も書いてて楽しいですし。

キィはそうですねー、おかーさんっぽいですね。いないとまとまりませんから、ちゃんとそこらに置いてます。

楽しみにしててくれるって言われると頑張れます。本当にありがたいです。頑張りますよー

コメントありがとーでした♪
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扇風機の前ならその姿でも仕方ない

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びしびし☆ビショップ

杏サーバーにいました。

ちなみにリンクフリーです。
張ったっていう報告をしていただけると嬉しいです。飛び跳ねます。




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あんずの住人でした。ちなみに杏食べたことないです。
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主に12個のセラフィスへ捧げます
アナタの心も癒します♪
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